【多汗症】脇汗対策
本記事は以下のような悩みを持つ方向けの記事になります。
- 季節に関係なく脇汗で悩んでいる
- 夏になり、脇の汗が気になりだした
- 子供が他の子と比べて汗かきではと心配している
筆者もこれまで腋窩(えきか)多汗症(脇の汗)と手掌(しゅうしょう)多汗症(手汗)に悩まさせており、なんとかストレスを解消できないかといろいろ試してきました。
現在も汗はかきますが、汗ジミで悩むことはなくなっています。 本記事ではその経験とともに、特に脇の汗に関していくつかの対応方法をご紹介します。
- 多汗症とは
- こんな場面で苦労する
- 多汗症は子供の性格にも影響を与える!?
- どのように対処するか
- アプローチ①:発汗そのものを抑える
- ボトックス注射について
- 手術は最終手段として考える
- アプローチ②:汗ジミを目立たなくする方法
- まとめ
多汗症とは
文字通り、通常より多くの汗をかき日常生活に支障をきたす症状を指します。
多汗症は部位によって呼び方が異なり、脇であれば腋窩(えきか)多汗症、手のひらであれば手掌(しゅうしょう)多汗症、その他頭部、額、背中などに症状が現れる方もいます。
こんな場面で苦労する
多汗症の症状で悩まれている方が本稿を読まれているのであれば、どのような場面で苦労してきたのかはご自身で十分に感じてきたと思います。 ここでは、本稿をご家族の方、特に親御さんが読まれている場合、以下の点で特に苦労することになることは知っておいた方が良いと思い記載しています。
手汗による苦労
手の汗については紙にモノを書く時に最も苦労します。
特にわら半紙に記載する場合は地獄です。
試験のような緊張する環境下においては、用紙が汗でにじみ、消しゴムを使えば破れ、全く集中できません。
恋人と手を繋ぐことも気になってしまいます。
テニスやバトミントンなどラケット系のグリップはすぐにダメになり、ギターの弦はすぐに錆び、ピアノの鍵盤は汗で滑ってしまいます。
社会人になれば海外の人と働くこともしばしば。初対面の相手との握手は相手の反応や気持ちを考えると本当にブルーになります。
多汗症の方は、毎日このようなストレスを感じながら生活をしています。
脇の汗はさらに深刻
脇の汗はさらに深刻です。 グレーやカーキのような染みが目立つ色の服は着ることはできず、黒か白しか選択肢となりません。
社会人になれば社内でのプレゼンテーションや、短期間で終わらせなければいけないプレッシャーの中で仕事をする場面も多いです。
そんな中脇の汗が気になりだすともはや仕事どころではなくなり、その状況がさらに汗をかかせ…と負のスパイラルに陥ります。
多汗症は子供の性格にも影響を与える!?
個人的に、多汗症は少なからず本人の性格に影響を与えると思います。
汗が気になり、普段の生活から出来るだけ人の注目を集めないよう消極的になってしまいます。
精神的に脇の汗を隠すように背中が丸くなり、猫背にもなります。 このような性格は将来の職業選択にも影響を与えるかもしれません。
もちろん全員がそうなるわけではないのですが、親はこのようなリスクを認識しておいても良いと思います。
どのように対処するか
全ての人に効果のある方法はない
多汗症の症状は人それぞれです。
このやり方でとても効果があった!という方もいれば、残念ながら全く効果がなかったという方もいるようです。
発汗を抑えるのか、出た汗を目立たなくさせるのか
脇汗によるストレスの原因は、汗ジミが他人に見られることの恥ずかしさから起こるものではないでしょうか。
そのため、対処法としては、
①汗そのものを抑えるか、
②出た汗を目立たなくさせるか
の2通りしかありません。
費用がかからない順に考える
どの対処法も少なからず費用がかかる上に、費用がかかっても本人に効果があかどうかはやってみないと分かりません。 まずは費用の安い順に試し、その過程で本人に効果があるものを探していくというアプローチが良いと思います。
アプローチ①:発汗そのものを抑える
発汗そのものを抑える方法としては、精神療法・制汗剤・漢方薬・塗り薬・その他医療行為(ボトックス注射や手術)などがあげられます。
医療行為以外は費用的のハードルは低い
精神療法・制汗剤の仕様・漢方薬・塗り薬については費用的にも負担は少なく、悩んでいるのであればまずは試してみるべきです。
単に汗が気になるレベルの症状が軽い方にとってはこれだけで効果が見られることもありますが、多汗症の方にとってはなかなか効果も期待できないかもしれません。
いずれにしても費用面としても安いので、この段階で効果があればもうけものです。
よく塩化アルミニウム水溶液を患部に塗布させることで、発汗が明らかに抑えられたというコメントを拝見します。
以下の商品は評価も高かったことから、筆者も購入したことがあります。
塗布してしばらくは効果があったように思いますが、私の場合はボトックス注射で効果があったため、現在は使用していません。
【デトランスα】
ボトックス注射について
両脇に注射をすることで、発汗をブロックする方法です。 手術に比べリスクは少ないのですが、1年くらい効果が持続する人もいれば数か月で効果が弱まる人もいること、また費用がそれなりに掛かることがネックです。
筆者には長期で効果があったため、年に一度注射を受けています。 こちらに関しては別記事で記載したいと思います。
手術は最終手段として考える
筆者は専門家ではないため、手術に関する積極的な推奨は控えます。
手術という選択肢の中には神経を切断する手術もありますが、一度切断した神経は元に戻らず、また別の部位からの発汗することでより深刻な状況にもになりかねません。
手術は最後の手段として考えるべきかと思います。
アプローチ②:汗ジミを目立たなくする方法
汗ジミを目立たなくする方法として、脇汗パッドの入ったインナーシャツや、特殊な加工がされているワイシャツの使用が考えられます。
アプローチとしてはおすすめ
発汗そのものを抑えることは簡単ではありません。
しかしインナーシャツや高機能性のシャツは、その機能性さえしっかりしていれば汗染みを目立たなくさせることは可能です。
つまり「汗染みしない」と宣伝される商品が、多汗症患者の発汗レベルでも有効である商品に出会えばよいのです。
とはいえ汗ジミしないという広告は普通の人に向けられたものであって、多汗症患者向けの宣伝ではありません。
多汗症患者にとって汗ジミしない商品を探すのが最も難しいのです・・・
脇汗対策用インナーシャツ
脇汗対策用インナーシャツは汗を吸収するパッドが入ったインナーシャツです。 インナーの脇部分にパッドが縫い付けられており、通常のインナーシャツよりも多くの脇汗を吸収することで汗ジミを防ぎます。
筆者も何度か購入しましたが、以下の理由により積極的なおすすめはしていません。
汗ジミになるときはパッドで吸収できなくなった時です。
濡れたハンカチが常に服に触れている状態を想像してみてください。
一度この状態になると脇周りがなかなか乾燥しません。
乾燥しないことからいつまで経っても汗ジミは消えず、脇周りも不快な状態が続いてしまうのです。
汗染み対応シャツ
こちらはアンダーシャツと比べれば、脇と触れ合っていない分不快さは感じません。
筆者はこれまで何度も汗ジミしないという謳い文句のシャツを購入しては試してきましたが、完璧に汗ジミしないシャツは「ほぼ」出会うことはありませんでした。
数少ない中でもそれなりの効果を感じたシャツは以下ですが、こちらについては別記事でご紹介しています。
|
ワイシャツ 長袖 形態安定 メンズ 標準 HybridSensor ハイブリッドセンサー 高機能 [P12S1X008] |
まとめ
- 効果は人それぞれ
- 手軽さ、費用面から自分に効果のある方法を試していくしかない
- 手術は最終手段として考える
参考:個人的に効果があった方法
参考までに、筆者が当時汗で悩んでいたころについて記載します。
筆者の多汗症のレベルは、精神的ストレスを感じると脇から汗が伝って流れ落ちるほどでした。
現在は制汗剤+汗染み対応シャツ+ボトックス注射によって汗ジミすることはなくなり、ここ三年は快適な生活を送っています。
■ 関連記事です ala-ddin.hatenablog.com